ヘッドバンドは、特に有名なインディカ優勢ハイブリッド品種の1つです。非常に強力な作用を伴うハイな感覚を生み出します。THCが顔の血管を拡張するため、ユーザーがこめかみ周辺に圧力を感じることがその名前の由来です。
ヘッドバンドは、OGクッシュ、マスター・クッシュ、サワー・ディーゼルを掛け合わせた品種です。これらはすべてインディカ品種で、ヘッドバンドのTHC含有量を通常20%から27%の間とずば抜けて高いものにしています。この品種の起源についてはいくつかの説があり、キャンディ・クッシュなどを生み出したコロラド州のブリーダーReserva Privada社が開発したという説や、カリフォルニア州ハンボルト郡で開発された品種707ヘッドバンドが起源という説などがあります。ブリーダーのDNA Genetics社は、707を研究し、その有力な遺伝子プロファイルを再現してヘッドバンドを生産したと主張しています。
ヘッドバンドのつぼみは小さく、ナゲットのような形をしています。葉は淡い緑色ですが、株の表現型によっては紫色を帯びる場合もあります。(アントシアニン化合物が低温により生育期間中に活性化されるため)
ヘッドバンドの花は銀白色の毛状突起で覆われており、とても粘着性が高いため、グラインダーを使わないと砕くのが難しいでしょう。熟成された花からは、まずピリッとしたレモンのような香りがして、濃厚ながら滑らかな煙が立ち上ります。吸うと柑橘系の風味がして、クリーミーな印象があります。全体的な風味の感覚は、レモンの香りのする洗浄液といったところです。
ヘッドバンドのハイな感覚はゆっくりと訪れ、効果を感じるのに20分ほどかかると言うユーザーもいます。サティバ系の効果はほとんどなく、作業に集中するのが難しくなる、浮遊感のあるぼんやりとした状態になります。また物理的な重さを感じるため、カウチロックになることもあります。そのため、ヘッドバンドはテレビを見たり音楽を聴いたりといった受動的な活動に適しています。また、多くのユーザーが強力な催淫効果を報告しています。
ヘッドバンドには強力な鎮静作用があるため、医療目的で大麻を使用している人は、不安や睡眠の問題に有効だと感じるでしょう。さらに、偏頭痛や筋肉の痙攣などの症状にも効果があると報告されています。副作用としては、めまい、口の渇き、目の充血などがあります。ヘッドバンドのハイな感覚は、ヘビーユーザーであっても平均より長く続くと考えられています。
ヘッドバンドは、限定的〜中程度の経験でも栽培可能な、融通のきく株です。カビや病気にかなり強く、多少の温度変化にも耐えられます。このため温暖な気候の屋外での栽培に適しており、室内でも栽培可能です。植物はインディカ種の特徴的な形をしていて、平均よりも背丈が低く、葉はびっしりと茂ります。室内で栽培した場合、10週間から11週間で開花し、平均よりも多い収穫量が見込めます。
ヘッドバンドは、初心者にも経験者でも楽しめるような、非常に強力な作用を持つ品種です。リラックス効果があり、1人でもグループでも楽しめます。さらに、密度の高い毛状突起組成のため、ハシシや他のTHC濃縮物を作るユーザーにも向いています。